外資系ベンチャーでの日々
こんにちは。mukuです。
大学を卒業後、内定のなかった私は既卒で就活を続けていた。
そもそも、大学時代にはほとんど就活をしていなくて、説明会に行っては「ちょっと違うかな」と帰ってくるを繰り返していた。
選考を受ける前に、エントリーすら数社しかしていなかった。
正直、「大人慣れ」していたので、面接には自信があったし実際にいいところまで行った企業もあったのだが、入社する、という踏ん切りがつかなかった。
そんな中、既卒で就活をしていた私は、あるベンチャーと出会った。
アメリカ国籍の社長が立ち上げた企業で、20人いた社員の半分以上は外国人。
日本人もインターンの学生から営業、デザイナーと様々な人種がいた。
一目ぼれだった。
その企業で働いた日々は、本当に素晴らしかった。
「水を得た魚」という言葉を頭のなかでずっと繰り返しているほど、今まで生きてきて一番充実していて、刺激的だった。
ベンチャーだったその企業は世間の目から見れば「ブラック企業」だったのかもしれない。
確かに、毎月誰かが辞め、新しい人が入ってきていた。
朝出社すると、目の前で直属の上司がクビをきられ、即刻出ていくように命じられたこともあった。
それでも、中国人同期の「欧米系の企業ではそんなこと日常茶飯事だよ」という言葉に妙に納得し、
NY仕込みの早口な英語を理解できない日本人たちは、空気のような扱いを受けながらも、不思議と「生きづらい」と感じたことはなかった。
なぜなら、彼らは仕事に対してドライで、自分の役割をこなしていればプライベートに干渉することはしてこなかったから。
アメリカ、スウェーデン、トルコ、マレーシア、韓国、中国など様々な人が働いていて、「自分と相手が違うのは当たり前」それを前提にすべての物事が進んでいた。
これが妙に自分とマッチしていた。
でも、さすがにそんな企業に長くいることは将来に繋がらないこともわかっていた。
環境は最高でも、ただひたすら事務作業と雑用をして、終電で帰るような日々では自己の成長は望めない。
そこで、他に進むべき道が見えたときは絶対にやめようと心していた。
長くなりそうなので、続きはまた次回に分けます。